講談 英語の歴史 渡辺昇一
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アングル人とサクソン人は北ドイツの民族
- 450年ごろブリテン島に移住
- 彼らの言葉が英語のもとになった
- 戦前の英語学の本場はドイツ
- ドイツ語から見れば、英語の文法の例外も自然と理解できる
- その逆は無い
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ゲルマン系言語の発祥地はどこか?
- 海を意味する共通語がないので、海がない地域
- 冬、雪は共通語としてあるので、雪が降る寒い地域
- ほかにも、ブナの木、ミツバチ、サケ、が共通語としてある
- ブナの木の生育地域は経緯度できまる。もっとも寒い時期の気温が6度以下の北方
- みつばちは冬に花が咲いている地域では蜜を集めない
- 日本がシンガポールなどを占領したときに、すばらしい花が咲いているので養蜂をやろうとしたが、いつでも花が咲いているので、そのうちミツバチは蜜を集めるのをやめってしまった
- サケも寒い地方の川にしか上がってこない
- 冬があり、雪が降り、ブナの木が生え、ミツバチが活動し、サケがいる、地域
- それがドニエプル川の中央周辺となる
- 比較言語学的にドニエプル川がサテム言語系とケントム言語系の分かれ目
- 古英語は外来語がすくなく、大和言葉の様
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古英語時代にバイキングが襲来
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バイキングもゲルマン人なのもあってか意外と馴染んだというか植民した
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最初にアルフレッド大王がバイキングに勝利した国王、よく負けたけど
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バイキングが使っていた言語をスカンジナビア語、オールドノースと言う
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現在で使われている同じような意味の言葉の語源が分かれていたりする
- 「育てる」「技術」「病気」
- 古英語ではrear,craft,sick
- オールドノースではraise,skill,ill
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1066年、ノーマン コンクエスト
- ゲルマン大移動の最後の移動
- ヴァイキング、フランスを荒らして、ノルマンディー領ゲット
- ノルマンディー公、アルフレッド大王の子孫にあたるエドワード公亡き後の王に名乗りをあげるて、戦争開始
- ノルマンディー公ウィリアム、勝利し、土着の貴族もせん滅
- アングロサクソン系、ヴァイキング系の貴族がいなくなり、代わりに入ってきた貴族はノルマン人、新たな貴族社会ではフランス語がメインになる
- 上流社会ではフランス語、下流社会では英語と社会的二重言語の国になった
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1362年、英語の公的復活
- 英語で議会の開会式が行われた
- 法廷の審理と判決を英語を使う訴訟法が成立
- 法律が作られたのが1488年
- 最初の法典が1628年
- 法律を英語で作らなければならないと決めたのが1731年
- 自国の法律を自国の言葉で作ることを正式に決めるまで665年かかっている
- フランス語が公用語とされていた間の300年間、英語の正式な文献がない
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中英語
- 方言が多く、統一感がない
- 支配知識階級が英語を知らないので、無学な一般階級が英語を使うもチェックがない
- 文法が簡略化、ジェンダーがなくなった、複数名刺変化が単純化、動詞の規則変化
- 下層階級から始まったフランス語の借用
- 現代人にとって、英語の公的復活を境に、フランス語を外来語のように感じなくなる時期がある
- 英語のこころ、ゲルマン系語彙だけで情緒を表現したくなるのではないか説
- 古英語は外来語が少なく、漢字がない大和言葉だけのようなもの
- 1400年~1500年をミドルイングリッシュ、中英語の最後の時代
- ジェフリーチョーサー、英文学の父
- チョーサーの影響下で詩人など数多く出てくる
- ミドルはドイツ語の一方言の様なオールドから、シェイクスピアなどのモダンへの過渡期の様なもの
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現代英語
- ヒューマニズム、外来語を大量に輸入して語彙を豊富にした
- ピュアリズム、学問のない人にもわかるように新しく語彙を作る
- 宗教改革で、外来語軽視
- 発音とスペルを一致させる動き。しかし一音一字主義は不便だから慣習を優先
- フランシスコ・ベーコン、発音は変化し続けるから、それに合わせてスペルをいちいち変えるのは恒久性がなくなる
- 国主導の英語スクール、規範となるべき王族がフランス語なので、頓挫
- 南海泡沫事件の時、王英語できない、バブル逃れた政治家ドイツ語できない、首相制誕生
- ロバート・ラウスとマレーの英文典が文法の統一に大きく影響した
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大和言葉のすすめ
- 英語にも、日本語における漢語、外来語などが、ラテン語やギリシャ語、フランス語などであるし、国際語として使われているので日々外来語は増え続ける
- 語彙、文法が分かっていれば発音はなんとかなる
- ボキャブラリービルディング大事