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一つブームになってたらしいので読んでみた。作者が出版直前で自殺となったのも話題づけた要因である気もする。そうやって生きてそうやって死ぬ。印象に歌は浸み込んでわすれた。



現代短歌の31字だけあってればいいやろ感でやっていたが、57577の重要性に気づいた。ありのままの自分自身のすべてをさらけ出すということが、どれほどにつらくはずかしいことなのかを最近自分でも詠み初めて感じている。自分のみじめさと向かい合うことができない。現実逃避的な虚無的な空想的な歌ばかりだ。道徳的で焦燥的で衝動的なままじゃだめだったって、夜詩歌がいってたね。だからなんてことないなんてないんだ。和歌とは理想と現実だと和歌史的な本に書いてあったけど、理想でもない現実でもない歌が好きで詠んでる。


歌集 滑走路


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とても良かった。2回読んだ。良かった歌は忘れた。


サイレンと犀

 

[![玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ(1400円+税 ナナロク社)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Doo55jT-L.jpg "玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ(1400円+税 ナナロク社)")](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904292774/hatena-blog-22/)


 

  
つらい。僕が知らないはずの青春が短歌によって思い出していく。こんな高校生であれたなら、どれほど言葉自由だったことだろうか。僕は知らない。

  
”閉じた目に君が勝手に住んでいて夏の眠りをずたずたにする”



玄関の覗き穴からさしてくる光のようにうまれたはずだ

 

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一ページ一首。すさまじく贅沢な紙の使い方をした本だ。おかげで1時間で読めるからなんども読み返しやすい。コミカルな歌が多く楽しい。大喜利的なのがすごく好みなんだなと気づく。

  
”やめてくれおれはどらえもんになんかなりたくぼくどらえもんです”  
”あとがきに僕を嫌いな奴はクズだよと書き足すイエス・キリスト”  
”バッドエンドのための海辺の小屋に来てなぜか照らされている金槌”  
”数珠・聖書・仏・十字架・神・御札こちら信仰回収車です”



君を嫌いな奴はクズだよ

 

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よくわからない。下ネタも多い。情景が浮かぶ歌も多い。短歌がもっと自由になってる。一首の中で意識の流れや言葉遊び中の流れなどが感じられる。

 

”バットマン交通事故死同乗者ロビン永久記憶喪失”  
”愚か者・オブ・ザ・イヤーに輝いた俺の帽子が飛ばされて 海へ”  
”夢の中では、光ることと喋ることは同じこと。お会いしましょう”



ラインマーカーズ

 

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短歌ってこんなにも面白いものなのか。もっと早く知りたかった。対佐藤は草。言葉で現実を捻じ曲げて認識できる僕らの自由度を高めてくれる。現実逃避でもあり正論でもある。世界の一瞬が言葉の一瞬になり、こうも楽しいものか。独り言が豊かになりますように。

 

”後ろから君の名前を呼ぶ声がするだろうけど振り向かず行け”

 

僕のことを呼ぶ人はいないし、いつも後ろむきで、僕はどこにも行かない。そういう僕のあこがれとあきらめを思い出す一首。



つむじ風、ここにあります

 

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生き延びるということと、生きるということは違う。お金のために社会的立ち振る舞いをすることが生き延びるありさまで、そこから離れた少しだけ反社会的価値観を持つことが生きるということ。

っていうらしいです。このそうでもないだろう感がちょうどよいのかな。否定のほうがしゃべりやすいところあるよね。ツッコミどころを作る意味でも。面白いし読みやすい。



君が君生き延びているかたわらで私が私イキイキしてる

短歌で爆笑したの初めて。

 

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生前は無名であった鶏がからあげくんとして蘇る

 

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知ってた



量子コンピューターが本当にわかる

 

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